ダイエットは自己観察が大切

今取り組んでいただいているダイエットの”成功” or “失敗” の見分け方の一例に、非常にかりやすい指針があります。ご自身を客観的に観察してみるとすぐにわかると思います。

以下のどの状態に当てはまるか、昨日・今日のご自分の状況を見返してみてみましょう。

 

悩んでいる30代の男性

×失敗例 「エネルギー切れが起こっている」

昼食の直前や、疲れが出てくる夕方に、食事直後と変わらないパワーを難なく発揮できているかどうかです。例えば以下のような感覚があると、ダイエットがうまくいっていない可能性が高いです。「お腹が減って力が入らない」、「頭が回らなくなってくる(計算スピードが落ちる)」、「昨晩はしっかり寝たはずなのに昼間から猛烈な眠気に襲われる」など。

これは代謝が止まっている証拠なのです。食事で胃腸に入れたカロリーが切れると、身体の一部を燃やして活動エネルギーに変換できないため、即効エネルギーとなる甘いものなどを口にしていないとどうしようもない状況です。空腹時に動けないのは、体脂肪をはじめとした身体の組織をエネルギーに変換できていない証拠です。代謝にブレーキがかかっていて、カロリー消費を最小限にしている状況です。

特に、前日に6時間以上は寝たのに、活動時間中に眠気を感じることが多々あるようでは特に重症で、この状態ではダイエットは難しいです。身体がカロリー節約モードになっているからです。代謝をストップさせている状態と言えます。

※単純に疲労困憊の状況もありますが、その際は休息が必要です。

 

ビジネスマン パソコン マルチタスク

○成功例「いつでもフルパワー」

常にやる気・活気に満ちている。手が器用に動かせるし力が入るといった状況です。
引き締まった身体の持ち主は、エネルギー切れがほとんどなく、活動時間中は常に元気に動き回っていたり、いつでも笑顔で優しくキレのいいトークを繰り出せている人が多いと思います。食後数時間経って、前に口にしたものの消化吸収がほとんど終わった後でも、脳や筋肉に使われるエネルギーを、主に体脂肪を基にして作りだせている(代謝がスムーズに行われている)からです。

カフェインを摂取したり、高負荷の筋トレを行ったり、メリハリのある適度な緊張感の中にいると、同じような状況を作り出せます。(依存したり、慣れ過ぎたり、やりすぎると効果が望めないこともあります。身体や環境などの状況に合わせて手法を工夫していきましょう。)

 

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×失敗例「猛烈に甘いものや高カロリーを欲する」

昼食直前、夕飯前に、我慢できない空腹感が襲い掛かるような状況です。このような時は、手軽で安価で栄養価が低かろうがカロリーだけ超高くて、即効性の高い「お菓子やファストフードやインスタント食品など」にがっつきたくなる衝動に駆られているかと思います。このような毎日が続くようだと、これもまたダイエットとしては効果が期待できません。慌てて食べる栄養バランスの悪い食事では、食べ過ぎによるカロリー過多でありながら栄養失調という、健康を害してパフォーマンスを低下させていく悪循環に陥りやすいので、注意が必要です。

 

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○成功例「栄養バランスの良さそうな食事を冷静に選べる」

お腹が減ってきても冷静に活動を続け、次の食事までハイパフォーマンスで走り続けられることが、体脂肪など体に蓄えた予備電池を上手に消費して活動している証拠です。レストランや食卓にありついたら、イライラせずに落ち着いて料理して(あるいは料理の完成を待てる)、野菜から食べられたり、炭水化物を控えたりできると理想的です。

残業で遅くなってしまっても、間食だとか手軽な外食をせずに、立ち寄ったスーパーではいい香りのする高カロリーなお惣菜コーナーを通り過ぎ、レジ横の甘いお菓子をスルーし、栄養価の高い食材だけを買って帰宅できる。その際”我慢する”という気持ちがあっては、まだいまいちかもしれません。もう少し体質改善を意識して工夫を続けてみましょう。体脂肪の代謝が順調にいっていれば、甘い誘惑にも同時なくなります。

 

 

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ダイエットに挑戦中の方へ

体重が減り続けていて、一見ダイエットが順調に進んでいるという人も、この点をチェックしてみることをお勧めします。「精神・肉体の疲れ」や「我慢・ストレス」を溜め続けているダイエットは、おそらく長くは続かず、リバウンドが待っていて、太りやすく痩せにくい体質へ向かっているという可能性が高いです。

ご自分の状態をよく観察しながら、今のダイエットが体に合っているか、無理していないかを考えてみましょう。