食べものが溢れかえっている「飽食時代」の今、私達が身に付けなければならないこと

食べものが十分に手に入らなかった飢餓時代(飢餓文化)には、食べものを獲得するための知恵と能力を身に付ける必要がありました。今はその真逆。食べたいものがなんでも簡単に手に入るせいで、食べ過ぎ・栄養の偏り過ぎによって、これまでになかった肥満をはじめ多様な症状・病気が増えてきています。今身に付けなければならない力は、食べものを獲得するための力ではなく、選択するための知識をつけること。

一昔前、あるいは、とある国では滅多に食べられないような美味しすぎる食べ物が、最近はいとも簡単に、しかも手軽な価格でいくらでも手に入るようになりました。ましてや消費者の身体が求めていない分まで、外的な刺激によって脳が必要と勘違いし、口にしてしまうのが常になっているような気がします。また、高濃度な糖度のある商品は、中毒性・依存性を持つことはご存知でしょうか。

 

身体の年齢=習慣経過年数

年をとるごとに不健康になる、というのは勘違いです。もちろん、30歳になるとお腹が出る、ということも。問題は時間の経過ではなく、本人が「どのくらい代謝できないものを体内に蓄積してきたか」だとか、「毎日どれほど臓器や血液に負担をかけいるか」が、健康年齢に影響しています。それと同じくらい、「筋力の低下」も重大な要因ですが。。

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まずは、不必要なカロリーの摂取をやめて、栄養のある食事をたくさん摂ることを意識しなければなりません。かといって、何十種類もある栄養素を覚えて、カロリー表を暗記して計算するまでやる必要はありません。なんとなく判断して、食べものを選択できる程度で十分です。

 

その食欲は脳の勘違い

単純に考えると、一食で300~450kcalもあるポテチや甘菓子・菓子パンなどは、食べた分のカロリーをとても消化しきれませんよね。これから口にしようとしているものは本当に身体が必要としているものでしょうか?、、、もしかしたら、脳の勘違いかもしれませんよ。
誰もが美味しいと感じる甘い食べ物は、食べ過ぎると健康を損なう嗜好品。あくまで特別な時の”たまにのご褒美”として食べたいです。レストランやスーパー・コンビニに並ぶ商品、テレビCMは、過激な視覚や香りで食欲を刺激してきます。ダイエットは、”身体の生命維持機能として無意味な分の食欲”をコントロールして、”お腹の声”を聴いて食事を摂ることから始めていきましょう!

それに、せっかくカロリーを摂るなら、カロリー以外の栄養が豊富なものを一緒に摂りたいですよね。一般的に、手軽で美味しいものは、高カロリーなのに低栄養価です。なおかつ、パッケージを開ければ即食べられるようなインスタントなものに大量に含まれる添加物や、トランス脂肪酸というものは、密かに体に蓄積していき、身体に害を及ぼすリスクが高まっていきます。

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普段の食生活が間違っていた!?

通常時が「食べ過ぎ」なだけなんです。驚く方は多いかもしれませんが、これが当てはまる人はほとんどだと思います。朝・昼・晩と、即効エネルギーとなる炭水化物を、食事直後に10km走れるくらいの量を食べる必要があるでしょうか? お腹が減ったら食べることは当然ですが、「習慣」だとか、ときに「誘惑」によって、食べ過ぎていることが多いのではないかと思われます。

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食事を減らさずに、替える

食べ過ぎはいけませんが、無理に小食にしてもリバウンドの原因になります。カロリー不足がしばらく続くと、身体は飢餓状態になり、脂肪を燃やしにくく、脂肪を蓄えやすい状態になります。食べる量を減らすだけとか、ランニングだけ始めた、という方が、停滞期という壁にあたる理由はこれが主な原因といえます。カロリー制限やカロリー消費増のダイエット方法で停滞期に入れば、もうリバウンド準備OK!我慢の限界が来たとき、すぐに元よりも悪い状態に戻ります。

正しくダイエットを行うには、無理なく行うことが大切です。必須カロリー(基礎代謝量+活動量)は、なるべく良質なたんぱく質と良質な脂質から摂るようにし、同時にビタミン・ミネラル・食物繊維をたくさん摂りましょう。ビタミンは食べものや身体の一部を使えるエネルギーに変換する時に必要です。それに加えて、衰えがちな筋力を効率的に鍛えて、代謝アップ・活動量アップを図り、精神力、免疫力、体力など総合的に、身体が持つ本来の力・機能を、取り戻していきましょう。

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サプリメントやダイエット食品の注意点

「1日分の○○が一度で」、「不足しがちな○○をこれだけで補える」、、といった商品も、目的栄養素としては正しいかもしれませんが、一緒に入っているものは大丈夫でしょうか? 目的機能とは別の添加物として、糖類、香料、着色料、保存料がほとんどという商品も多いので、注意が必要です。例えば、1日分のビタミンCや食物繊維が摂れる飲み物は、とても消費しきれない糖分が入っていたり、カロリーゼロと書いてあっても、感覚を麻痺させ健康を害する人口甘味料が使われていることも多いです。しかし、中には「まじめな」商品もたくさんあります。何を口にするにも、その品を見極めていくことが重要です。

 

甘いお菓子を食べてはいけないわけではないけれど

贅沢でほっぺたが落ちそうな美味しい食べ物も世に溢れかえっています。それを自分だけが一生我慢し続けるのは無理な話ですよね。せっかくこの時代に味覚の芸術がわかる人として生まれたのに、全く食べないのは、かわいそうな話です。頑張ったご褒美にアイスクリーム、特別な日のケーキ、絶品スイーツ、などなど、大いに結構です。しかし、毎日習慣的に食べることはすぐにやめるべきでしょう。また、食べ過ぎにも注意。ただ、「甘み」は満腹中枢を狂わせることを覚えておいてください。1つ食べたら止まらないし、いくらでも食べられる作用があります。糖質は三大栄養素の一つですが、必須栄養素ではなく、本来食べる必要は全くありません。(脳は糖質由来のエネルギー以外でも働いてくれます)

 

ダイエットと好きな食べ物を両立させる裏技

サンドイッチ、パンケーキ、プリン、アイスクリーム、ピザ、など、好きなものを全部一日で食べても構いません。ただし、原料から手作りすること。(お子様とフランスパン作りなんかも、素晴らしい経験になるはずです。)手間がかかるものほど、健康的で、ダイエットにも効果的。大変な料理ほどいい運動になるからです。食事直後に皿洗いというのも、食休みするよりもずっと体脂肪をつきにくくするために有効な手段になります。食材を選べるので、なるべくお手軽インスタント食材は使わないように。膨らませる科学薬品や、甘く感じさせる薬物、保存量、光沢材といった、内蔵がスムーズに消化吸収や代謝をしにくそうなものは、わざわざ使わない方がいいですよね。例えば、楽なショートニングを使わず、泡立てたり、天然発酵させたりすることが大切です。また、ダイエットや健康を気にする方は、血糖値の変化を穏やかにするために、砂糖や小麦粉を避けたり、なるべく低GIの材料を使うことに挑戦していきましょう。

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避けるべき食べ物の判断基準

特に避けるべきものは、手軽に手に入る100円や200円前後の安いお菓子、飲み物。挙げていくとキリがありませんが、よろしくないものが多く出回っているのが事実です。例えばコーヒーフレッシュやマーガリンは避ける、というのは最近はかなり知れ渡っていますね。他の分類でもたくさんあります。お菓子については一度自分で作ってみればわかりますが、同じ量を100円で作れるわけがありませんよね。思い切り原価の安い何かで、上手に本物に似せて作られたものです。パッケージデザイン・過激な広告・うたい文句は無視して、原材料を見てみましょう。わからないものが入っていたら、それは体にどんな影響があるのか”わかりません”。。。